2008年11月25日火曜日

自然を、円筒形、球形、円錐形によって扱い、遠近法のうちに置きなさい。

「自然を、円筒形、球形、円錐形によって扱い、遠近法のうちに置きなさい。
つまりひとつの面、ひとつの物の各局面がひとつの中心点に向かうようにしなさい
水平線と平行な線は広がりを、つまり自然の一断面を与えます。
あるいは、おのぞみならば全知全能にして永遠の父なる神がわれわれの眼前に繰り広げる光景の一断面と言ってもいいでしょう
この水平線に対して垂直な線は深さを与えます」

セザンヌがベルナールにあてた書簡の言葉

2008年11月24日月曜日

認めたくないものだな…自分自身の、若さゆえの過ちというものを…

機動戦士ガンダムよりシャア・アズナブルの台詞
シャアは憧れますね。ほんとにかっこよいです

2008年11月16日日曜日

さあ、僕を消してくれ。

「カヲル君…どうして…」
「僕が生き続けることが僕の運命だからだよ。結果、人が滅びてもね。だが、このまま死ぬこともできる。生と死は等価値なんだ、僕にとってはね。自らの死、それが唯一の絶対的自由なんだよ。」
「何を…カヲル君…君が何を言っているのか分かんないよ!カヲル君!」
「遺言だよ。」
「さあ、僕を消してくれ。そうしなければ君らが消えることになる。滅びの時を免れ、未来を与えられる生命体は一つしか選ばれないんだ。そして、君は死すべき存在ではない。」
「…」
「君たちには未来が必要だ。ありがとう。君に逢えて、嬉しかったよ。」
「…」

新世紀エヴァンゲリオン第弐拾四話「最後のシ者」より 渚カヲルと碇シンジの台詞です。
エヴァのストーリーは張り巡らされた伏線に対してほとんど解答がないまま終わってしまいました。そのためにエヴァ本と呼ばれるエヴァの謎解き本が多数出版されました。
このカヲル君の台詞はエヴァの物語の根幹に触れる重要なせりふなんでですね。いろんなエヴァの本を読んで初めて分かりました

1%のひらめきがなければ99%の努力は無駄である

エジソンの名言で「天才は1%のひらめきと99%の努力」と言うのが有名ですが、実はあれは本人の言葉ではありません。
「取材した若い記者は私の言葉を聞いて落胆したのか大衆受けを狙ったのか、努力の美徳を強調するニュアンスに勝手に書き換えて発表してしまった」とエジソンは後年語っています。
それで実際にエジソンが言った言葉が「1%のひらめきがなければ99%の努力は無駄である」でした。初めて知ったときはこの言葉の残酷さにぞっとしましたが、これはまぎれもない事実ですよね。
あらためてエジソンの偉大さを感じます

2008年11月5日水曜日

愛のことば

「今 煙の中で 溶け合いながら 探しつづける愛のことば」


スピッツの『愛のことば』より
この曲はハチミツというアルバムに収録されています

ぼくはスピッツが好きでアルバムも全部持っていますが
この『愛のことば』が一番好きな曲ですね
もともとシングルで発売予定だったらしいのですが
「スピッツらしくない」という理由でアルバムにしか入っていないという
隠れた名曲です
むしろぼくは「これがスピッツだ!」と思うのですが…

一度聴いて、真意を確かめてみて下さい

逃げちゃダメだ 逃げちゃダメだ 逃げちゃダメだ…

新世紀エヴァンゲリオンのシンジ君の台詞です
アニメ好きの人なら必ず知っている名台詞ですよね

エヴァンゲリオンは時代の感覚に非常に敏感な作品でした
だから社会現象とも呼べるブームになったわけですが…
「弱いヒーロー」というのもある意味衝撃的な作品でした
その「弱さ」を克服しようとする主人公碇シンジの葛藤を描いた象徴的なシーンでの台詞がこれです

ぼくもエヴァ世代です
だからいやになるとこの台詞を思いだすわけです笑

一羽の雀が落ちるのも神の摂理

「一羽の雀が落ちるのも神の摂理。来るべきものは、いま来なくとも、かならず来る。」

シェイクスピアの『ハムレット』を読みました。
この言葉は最後の決闘を控えてハムレットが言う台詞です

彼は死を覚悟してこの台詞を言ったんですね

2008年11月4日火曜日

God is in the details.

「神は細部に宿る。」

近代建築の巨匠ミース・ファン・デル・ローエが好んで用いた言葉です。
ミースの建築はガラスや鉄骨などの近代的な材料を使った最小限の要素で、空間の無限な広がりを表現しようと試みました。彼の建築は非常に洗練されて、とてもシンプルです。
だからこそ彼はディテールに妥協をしなかった。
シンプルな表現だからと言ってただ単に不要な装飾を削ればいいわけではないのですね。そのことを巨匠は教えてくれます

それは太陽のせいだ

カミュの『異邦人』ですね
この前、久しぶりに読んでみました。
初めて読んだのは高校生の頃でしたが、その時はなにがおもしろいのか分かりませんでした。でもカミュが描きたかったのはニヒリズムなんだと分かった今なら、その良さが分かります。
「それは太陽のせいだ」殺人を犯したムルソーは法廷でこの台詞を言います。
それは殺人の動機の説明にはなっていないけど、彼自身の中では完結した論理だったんですね。
カミュはこの作品の中で太陽についての描写を丁寧にしています。